【作品の飾り方】6kgの絵画を飾る|アートを壁掛けしてみよう!
今回は重さ6kgのアートを壁掛けで飾る方法をご紹介します。
- アートって自宅でどう飾るの?
- 壁に絵画を飾る方法を知りたい!
- アートを飾る位置の注意点を知りたい!
そんな方向けに、絵画を飾る高さの調整方法から飾る場所の注意点までわかりやすくご紹介します。
アートを飾る前に確認したいこと
ここ最近の賃貸は壁への穴あけはそこまでとがめられることはないようですが、賃貸で壁に穴を空ける際は念のため、賃貸貸借契約書を確認したら安心です。
基本的には「経年変化及び通常の使用による住宅の損耗等の復旧については、賃貸人(大家さん)の費用負担で行い、賃借人(僕らの事)はその費用を負担しない」とされていて、壁への穴あけはこれに該当します。
前回のポスター飾る編でも少々触れているので、以下も参考にしてみてください。
後々大家さんと揉めてしまうことのないように、心置きなくアートを飾る準備を万全にしましょう!
壁掛けに使う道具
今回使った道具はこちらです。
- 壁掛け用フック(壁美人)
- ホッチキス
- メジャー
- マスキングテープ
前回のポスターを飾る際に使った、「壁美人」を使用しました。
前回よりも大きいサイズで、耐荷重量は12kgのものを使用します。
ネットはもちろん、ニトリなどのホームセンターでも販売していました。
ピクチャーレールか、掛け具か問題
今回ピクチャーレールと壁美人のどちらにしようか、少々迷いました。
レールの範囲内であればアートの位置を自由に調整できるのは魅力的だなぁと感じました。
ただ、今回はこんな理由から、掛け具である壁美人を選びました。
特に、ワイヤーが見えてしまうことによる見栄えの悪さは、個人的には気になるポイントでした。
アートは飾る場所の余白も含めた空間があることも大事なのでは、と最近ギャラリー巡りをしながら感じていました。
アート鑑賞に集中したいのに、ワイヤーが見えてしまうと気になって鑑賞に集中できなくなる時がありました。
飾る高さは床上157cm
今回は僕自身初の絵画作品の壁掛けとなりました。
その中で、どうしても床から絵画の中心までが157cmの高さで飾ってみたい!と思っていました。
というのも、以前購入したアート鑑賞BOOK この1冊で《見る、知る、深まる》 (知的生きかた文庫)内で紹介されていたためです。
あくまでも主観の基準点ではありますが、今回はこの本を参考に、157cmの位置に作品の中心点がくるように飾っていきます。
アート作品の掛け具取り付け3ステップ
では、作品の取り付け方法を3ステップで解説していきます。
手順を簡単にまとめると、こんな感じになります。
この手順をもとに写真付きで見ていきましょう!
①中心点の確認
アート作品の中心点が157cmの位置にくるときの、床からアート作品上端までの長さ(Acm)をはかります。
まずは157cmの位置にマスキングテープを貼ってマーキングします。
そのあとに、床からアート作品上端までの長さ(Acm)をはかりますが、アート作品を持ちながらメジャーではかるのは落下の危険があるので、作品の縦の長さを1/2にした長さを157cmにプラスして、マーキングします。
作品の縦の長さが67cmだったので、1/2すると33.5mとなります。
なので、
157cm + 33.5cm =190.5cm・・・Acm
となりました。
②額縁の紐のしなる長さ確認
次に、アート作品裏の額縁に取り付けてある紐に掛けたときの、しならせた頂点からアート作品上端までの長さ(Bcm)をはかります。
こちらは紐でちょっと持ち上げたところを、メジャーではかってあげます。
今回は20cm・・・Bcm
となりました。
③掛け具を取り付ける高さを計算
①と②から、床から掛け具を取り付ける高さを計算します。
Acm ー Bcm = 190.5cm ー 20cm = 170.5cm
となりました。
この170.5cmを床からはかり、マスキングテープでマークします。
この位置に掛け具を設置します、とりつけるときはマスキングテープをはがしておきましょう。
壁に当たってうまく刺せない場合があるので、使うホッチキスは可能な限り180°まで広がるタイプだと良いです。
また、専用のホッチキスの芯が入っていて、それを使った方が入りが良いです。文房具屋さんでよく見かける芯は柔らかく、壁に負けてうまく刺さりませんでした。
そんなこんなで、掛け具を設置して完成!
完成!
中心点が157cmのところにくるよう、設置ができました。直立して観たときに心地よく見やすい高さにある印象があります。
飾る本人の身長や、住環境によって心地よく見える高さは変わると思うので、参考にしてみてください。
注意点:飾る位置
最後に、アート作品を飾る際の注意点についてまとめます。
木製の額縁や作品自体は、湿気により白い斑点、つまりはカビてしまう可能性があります。
温度25度のとき、相対湿度が70%だとカビは数か月で繁殖し、75%を越すとその速度は急激に早まり、90%ではわずか2日で目に見える程度まで繁殖するといわれています。(文部科学省)
そのため、作品を飾る際は湿度45~55%の範囲内で、60%を超えないようにできれば安心です。
また、エアコンの送風動線上に飾ると、送風による熱でキャンバスが痛み、額装したアクリル板が歪む可能性があるそうです。このゆがみがアート作品に接触したら大変。額装交換をした際にアート作品が引っ付いてしまい、最悪「ベリベリッ」とはがれてしまうこともあるとか。。。
直接熱が当たるような環境にはアートを飾らないことは、作品を守る上でも大切です。
そして、もし床に作品を飾る場合はすのこがおすすめ。湿気は床にたまりやすく、空気の循環ができないと作品が傷んでしまう原因になります。すのこを敷いてあげることで、床に空気の通り道ができ、湿気もたまりにくくなります。
これは、作品を保管する際にも役立つテクニックなので、作品保管中の方も是非やってみてください。
※今回の情報は現代アートコレクターの川崎さんのインスタライブのお話を参考にさせていただきました。ありがとうございます。川崎さんのInstagramはこちらからご覧ください。
まとめ:自分好みの高さで、アートを飾ろう
今回はアートの飾り方から、飾る場所の注意点をご紹介しました。個人的には、アート作品は家に展示してこそ!だと思っているので、面積の許す限り、アートを飾ってみてはいかがかなと思います。
日常にアート作品があると、ふとした時にエネルギーをもらえたり、落ち込んだ時のリスタートとなるきっかけをもたらしてくれます。
押し入れにしまっていた作品や、写真でも、ぜひ壁掛けで楽しんでみてください。