【マンガで学ぶ絵画の買い方】画廊巡りやアート購入の疑問を網羅的に解消し、お気に入りの作品を見つけよう!
アートに興味を持ち始めたときに、最初に突き当たる壁が画廊・ギャラリーやアート購入に対する疑問です。
- 初めて画廊やギャラリーに入るのってハードルが高い…
- アート作品の購入なんて高額だろうし、自分とは別世界の話だよな…
- アートに興味はあってもよく分からないことが多い…
と感じる人は多いのではないでしょうか。
私自身、ギャラリーに初めて1人で入った時は「アートは高級で静かな場所」という勝手なイメージをして、冷や汗をかきながら鑑賞したのを覚えています。
今では私にとってギャラリーは「誰でもウェルカムで新たな発見ができる場」ですが、初めて行く人にとって画廊・ギャラリーがどんな場所かイメージできる情報は少ないのではないでしょうか。
こうした画廊・ギャラリーやアート購入に対する漠然としたイメージを、マンガで手軽に解消してみませんか?
今回は初めて画廊に入り、アート作品を購入するまでのストーリーがマンガで分かりやすく描かれた書籍「26歳会社員、絵画を買ってみた」を、実際にアートコレクションをしている視点からご紹介します。
この本はこんな人におすすめです。
週末に画廊・ギャラリー巡りやアートコレクションもしている自分から見ても、当時読んでいたらもっとアートを気軽に楽しめたなという内容が網羅されていました。
未知の分野を知るなら「マンガ」からがおすすめ
未知の分野をこれから知るときに便利なのが、「マンガで学ぶ」シリーズです。
- マンガだから、要点をざっくり学べる
- マンガだから、スラスラと短時間で読める
- マンガだから、興味を持ちながら読める
自分自身、アートについて深く知りたいと思い、世界アート鑑賞図鑑という600ページ近くある図鑑に手を伸ばし、数ページめくってそっと閉じた経験があります。
せっかくアートに興味を持ったのに、まだ知らなくてもいい情報に触れて興味を削がれてしまうのは勿体無いです。
もし、これからアートを知っていく段階であれば、まずはマンガから知っていくのがおすすめです。
「26歳会社員、絵画を買ってみた」おすすめポイント3つ
書籍「26歳会社員、絵画を買ってみた」は楽しく学べるように、
- マンガパート→くわしい解説・豆知識
でストーリーが展開していきます。
こうした構成の分かりやすさに加えて、実際に読んで感じたおすすめポイントを3つご紹介します。
①知識ゼロから絵画を購入するまでの物語をマンガで読める
なんといっても魅力的なのが、暖かみのあるフルカラーのマンガでアート購入の仕方をサクッと読める点です。
主人公は26歳の会社員で、アートに全く興味を持っていない状態からスタートします。
そこから、
- 初めて画廊に行ってみる
- 気になる画廊や展覧会を探して行ってみる
- 気になることをギャラリストや作家に聞いてみる
- 心惹かれた作品を初めて購入する
といった流れで物語が進んでいきます。
主人公が直面するアートに関する疑問は、自分がギャラリーに足を運び始めた頃に感じた疑問ばかりでした。
アートに関する疑問を解きほぐしながら、スラスラと読み進められます。
②アートや画廊についてのよくある誤解・疑問を解消できる
マンガの中では、画廊やアートに触れ始める頃に湧いてくる誤解・疑問が網羅されていて、それに対してしっかりと答えてくれています。
例えば、こんな疑問を持ったことはないでしょうか。
- 画廊に入るのにマナーはあるのか?
- 画廊と美術館って何が違うの?
- 画廊って入場料はいらないの?
- 画廊に入ったら作品を買わなきゃダメなの?
- 購入の基本的な流れってあるの?
こうした疑問に対して、要所を押さえた簡潔な回答を示してくれます。
また、本書はギャラリーが集う街である東京・銀座で「画廊の活動を知っていただき、気軽に足を運んでもらえるように」という目的で結成された、銀座ギャラリーズが監修しています。
ギャラリスト目線と鑑賞者目線のふたつが重ね合わさっているため、「細かいけれど知りたかったこと」も解説されています。
かゆいところに手が届く内容になっています。
③アートを購入した後の楽しみ方も知れる
実際に作品を購入したらおしまいではなく、手にしたアート作品の飾り方、手放す際のポイントもフォローしているのが良心的です。
例えば、作品の飾り方、飾る場所の注意点、保管場所についてはマンガの中で簡潔に解説されています。
アート数奇でも実例を交えた飾り方や飾る場所の注意点について解説しているので、こちらも参考にしてみてください!
また、作品と何十年も生活を共にできるのが一番ですが、事情により作品を手放さなければいけない場合もあると思います。
そんな時にどうしたらいいかについても「基本的には購入先の画廊やギャラリーに相談するのがおすすめ」と、明確に答えを示してくれています。
そして、具体的にどのような流れで取引が進んでいくかも解説されています。
読み終えたら:画廊・ギャラリーへ行ってみよう!
画廊やギャラリーでの展覧会は、鑑賞者の想像をはるかに超えた工夫が凝らされています。
展示も作家の試行の積み重ねで制作された作品が並んでいます。
こうした準備を経て開催する展覧会だからこそ、作家やギャラリストは一人でも多くの人に作品を観てもらいたいと考えています。
だからこそ、本書を読んだ後はぜひ画廊やギャラリーに足を運んでみてください。
終盤には本書の監修をしている「銀座ギャラリーズのイチオシ現代作家」も掲載されているので、ここから気になる画廊に足を運ぶのも良いでしょう。
ちなみに、イチオシ現代作家の中には、コレクションさせていただいている高松和樹さんも紹介されていました。
こうして自分の好きな作家さんの作品が紹介されているのも嬉しいですよね。
アート数奇でも自分自身がこれまでアート巡りをした画廊、ギャラリーを地図でまとめているので、こちらもアート巡りに活用してみてください。
まとめ
マンガで学ぶ、画廊の楽しみ方、アートの買い方がわかる書籍をご紹介しました。
160ページと程よいボリュームにも関わらず、鑑賞者が感じる不安や疑問に対して的確に解説を入れているため、これ一冊で疑問解消ができるのではないかなと思います。
画廊・ギャラリー巡りの魅力を知って、もっとアートを身近なものにしませんか?
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※サムネイル画像はAmazonから引用し作成しています。