体験記
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アート知識ゼロの私がアートに興味をもったきっかけ(データと体験をご紹介)

よしてる
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「あなたはどんなきっかけでアートを好きになりましたか?」と質問してみたいけど、周りに話を聞ける人がいない…

特にこれからアートを観ていきたいと思った人は、聞きたくても聞くひとがいない場合が多いのではないでしょうか。そこで今回は、私自身のアートが好きになったきっかけを、データと実体験を交えてまとめていきます。

  • 2020年のデータで見る、日本のアート興味度から、客観的な意見が知れる
  • 個人的体験のシェアから、いろんな道をたどってアートが好きになることがあることを知れる

ということが分かる記事になっています。あなたとアートが繋がるきっかけになれたら嬉しいです。それでは、観ていきましょう!

データ編:人はどんなきっかけでアートに興味を持つのか

人はどんなきっかけがあってアートに興味を持つのでしょうか。まずは、統計からみた日本人のアートへの興味度を見てみましょう。

データで見るアートへの興味度(2020年版)

まずは日本にアートを購入する人や博物館・美術館に行く人はどのくらいいるのかを見てみましょう。

出所)「⽇本のアート産業に関する市場調査 2020」(⼀社)アート東京、(⼀社)芸術と創造
※美術品とは、⽇本画、洋画、彫刻、版画、現代美術(平⾯・⽴体・インスタレーション)、写真・映像作品(エディション・ナンバーがあるもの)、陶芸、⼯芸、書、掛軸・屏⾵をさします。
※著名な絵画の複製品・グッズ、美術書は除きます。
※博物館・美術館は有料による⼊場を⾏ったものが対象です。

1年に1回以上博物館・美術館に訪問した人は37.5%という結果で、大体3人に1人は鑑賞に行っていることになります。一方で、今までにアート購入経験がある人は16.0%という結果で、大体7人に1人は購入していることになります。

このデータはギャラリー訪問は含まれていないので、実際はもっと鑑賞に行っている人は多いのかもしれません。こうしてみると、日本人の中にも鑑賞や購入する人がわりといることが分かります。

アートに関心を持つポイント(2020年版)

次に、1年に1回以上博物館・美術館に訪問した人は、アートのどんなところに関心を持っているのかをみていきます。以下が、2020年における「全世代における美術に関心を持つポイント」のデータです。

このデータは「博物館、美術館に過去1年間で1回以上訪問している人」を対象に集計したデータです。データによると、『作品そのものの美しさ』に関心を持つ割合が71%を占めていますなので、ある程度アートに興味のある人がどんなきっかけで鑑賞しにいくのかの参考になる数値だと思います。

アート鑑賞の入口としては『作品の美しさ』が入りやすいということが分かります。

また、「作品のテーマ・コンセプト」や「作品が作られた時代背景」など、どんなところに関心を持ってアートを観ているのかが言語化されているところも面白いです。

体験編:アートに興味をもったきっかけ

次に、参考程度に私がアートに興味をもったきっかけを棚卸してみます。アートが好きになるまで時系列でまとめてみると、主にこの7つのステップがあったと感じています。

私がアートに興味を持った経緯
  1. 家庭環境
  2. 漫画やイラストレーターのイラストが好きだった
  3. 本の表紙イラストに興味を持った
  4. ポストカードを部屋に飾る
  5. 画集を集めるようになる
  6. 好きなイラストレーターさんの個展に行く
  7. アートフェア東京でたくさんのアートに触れた

ひとつずつ簡単にご紹介します。

①家庭環境

子供のころから額に入ったポスターが家に飾られていたり、週末は美術館や博物館に連れて行ってもらったりと、家庭内でイラストやアートに触れる環境にはいたのかなと思います。

とはいえ、その過半数は覚えていないほど当時は興味がなく、外でボール遊びしていたり、ゲームをしている方が楽しい時期でした。

直接アートを好きになったきっかけにはならなかったと思いますが、アートに興味を持ってからギャラリーへ足を運ぶ際の、一歩踏み出しやすさの一助にはなったと、振り返ると感じます。

②漫画やイラストレーターのイラストが好きだった

どちらかといえば、私はここからアートが好きになったと感じています。

学生時代からよく漫画を読んだりイラストを見ていて、「このイラストきれいだなぁ」と感じたものはパソコンやスマホのデータに保存して取っておく、というのをよくしていました。イラスト共有サイトpixivもよく見ていたことが影響しているかなと思います。

③本の表紙イラストに興味を持った


漫画やイラスト好きから派生して、学生時代に本を買うようになりました。

読書が好きだったというよりはいわゆるジャケ買いというもので、「この本の表紙のイラストきれいだな」と思って買うというものでした。お金はなかったので、「イラストを持ち運べる形で楽しみたい」という気持ちから、学生でも手を出しやすい本に手を伸ばしていました。

ちなみにその副産物的に、読書も趣味のひとつとなっていきました。

④ポストカードを部屋に飾る

本と同時に、ポストカードも買って部屋に飾っていました。

美術館の売店に100円~300円くらいでゲットできるポストカードが販売されていて、それをよく購入していました。ひとつひとつは小さいですが、「同じ絵画やイラストであればこれでいい」と思って買っていました。

飾るのにそこまで場所をとらないですし、比較的安価でたくさん集められたりするので、気軽にアートを飾りたい人にはおススメです。

また、展覧会の会場でダイレクトメール(お知らせ用のポストカード)ももらえることがあり、そのクオリティが高いものも多いです。実際に展示している作品をプリントしたものが多く、家に飾るだけでも映えたりします。

⑤画集を集めるようになる

ポストカードを集めていくうちに、自分にとってお気に入りのイラストレーターさんが絞られていきました

「ポストカードになっていない作品も観てみたいな」という想いから、画集を手に取るようになりました。画集になるとイラストもひとまわり大きくなって、「大きさが違うと細部のこだわりが見えてくる」と感じました。

⑥好きなイラストレーターの個展に行く

twitterで好きなイラストレーターの個展情報をたまたまキャッチして、行ってみることもありました。個展会場に展示されていたイラストを初めて観たときは「本やポストカード、画集よりも迫力があってすごい!」と、とにかく言葉にできない感動を味わった記憶があります。

この感動を家でも味わえたらいいなと思い、ここで初めて数万する作品の購入を検討し始めます。その日は画集だけ買って帰ったのですが、家でも感動したことが忘れられず、作品を購入しようかどうかをずっと考えていました。

そこから数日たってから改めて個展会場に足を運んで、もう一度作品を観て「買おう」そう決めて購入をしました。エディションなどはない受注生産の作品でしたが、数万する絵画を買う、という意味では自分にとって初めての大きな買い物になりました。

⑦アートフェア東京でアートの世界に一歩踏み出す

イラストレーターの作品を購入してから、「このイラストレーターさんのほかにも素敵な作品に出会ってみたい」と、次第に思うようになりました。

ここでアートフェア東京との出会いがやってきます。一日でたくさんの作品を観る機会となり、「この人の作品いいな!」というアーティストさんとの出会いもあり、次第にアートにも興味を持つようになりました。イラストからアートへ興味が広がった瞬間でした。

今年のアートフェア東京2021はついこの間終了しましたが、どんな雰囲気なのかはこちらを参考にしてみてください。

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まとめ

今回はどんな経緯でアートが好きになったのか、順を追って棚卸をしてみました。

直接アートが好きになったのではなくて、育った環境や漫画、イラスト、ポストカード、画集など、いろいろな要素を経由していました

振り返ると私自身、統計データの「作品そのものの美しさ」に関心を持つから入っていたんだなとも感じます。いきなりギャラリーや美術館から入らずとも、興味のある分野からつながってアートに至る、そんな寄り道からでもいいのかなと思います。

いろんなきっかけで、あなたにとってのアートとの出会うきっかけのひとつになれたら嬉しいです。

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よしてる
1993年生まれの会社員。東京を拠点に展覧会を巡りながら「アートの割り切れない楽しさ」をブログで探究してます。2021年から無理のない範囲でアート購入もスタート、コレクション数は25点ほど(2023年11月時点)。
アート数奇は月間1.2万PV(2023年10月時点)。
好きな動物はうずら。
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