アートフェア
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【アートフェア東京2022】写真で振り返るアートの見本市(19ギャラリーの作品をご紹介)

よしてる
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今回は19のギャラリー、30のアーティストの作品を通して、アートフェア東京2022の模様を振り返っていきます。

アートフェア東京では各地域のギャラリーが一同に集結するいわば見本市で、いろんなアートに触れたい方や、これからアートコレクションを始めたい方におすすめのイベントです。気になるギャラリーや作品がありましたら、実際にギャラリーにも足を運んでみても面白いですよ。

要点だけ知りたい人へ

まずは要点をピックアップ!

要点
  • アートフェア東京とは日本最大のアートの見本市のことです。
  • 2022年は合計150の出展/協力ギャラリーが参加(企業出展・団体を除く)し、4日間の合計入場者数は延べ43,390人となりました。
  • 今回はその中から19のギャラリー、30のアーティストの作品をご紹介します。

それでは、観ていきましょう!

アートフェア東京2022について

今年は「Art, art, ART」をテーマに、合計150の出展/協力ギャラリーが参加(企業出展・団体を除く)する、まさにアートの見本市となりました。また、4日間の合計入場者数は延べ43,390人となり、昨年と同様に多くの来場者がありました。

全てのブースをじっくり観ることはできませんでしたが、今年も良い出会いに恵まれました。

(参考:ART FAIR TOKYO 2022

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19のギャラリーと30のアーティスト作品で振り返る

今回出展していたギャラリーの中から、今回は19のギャラリーブースとその展示作品をご紹介します。

KOTARO NUKAGA

松山智一

《People With People》
松山智一、2021、Acrylic and mixed media on canvas、[Overall]213.4 × 426.8cm(Triptych)

16作目のオリジナルアルバムとなる『PEOPLE』のジャケットイラストとして描かれた作品。特設サイトには、作品について松山さん自身からのコメントもありました。

今回ゆずさんが作った「PEOPLE」という作品に対して、僕はそれを掛け算にすることで輪を更に大きくしたいと思いPeople With Peopleというタイトルにしました。またそこには僕自身が作者として、アーティストとしてかかわるという意味合いもあります。
人間も人間を取り巻く環境も変わり続けます。特にこの2年我々はそのことを身をもって知ることになりました。人間は他者を通して自分を知ります。自分を見ます。今このタイミングでゆずさんと一緒に「PEOPLE」というテーマに向き合えることに感謝します。

ゆず/ ニューアルバム「PEOPLE」特設サイトより引用

松山智一さん|Instagram:@tomokazumatsuyama

松山智一さん|Instagram:@tomokazumatsuyama
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平子雄一

《Yggdrasill 13》
平子雄一、2022、Mixed media、300.0 × 100.0 × 90.0cm

Yggdrasill(ユグドラシル)は、北欧神話に登場する1本の架空の木なのだそうです。世界樹と聞けば、日本にも馴染みがあるのではないでしょうか。平子さんといえばのモチーフが頂点に立ち、鑑賞者を監視しているようです。

《Lost in Thought 83》
平子雄一、2022、Acrylic on canvas、162.0 × 210.0cm

ヒトに消費された後のものなのか、花々を袋にまとめボートで彷徨っている様子が描かれています。その様子をみた木々は白い斑点のせいで毒々しく見え、怒りをあらわにしているようでした。

平子雄一さん|Instagram:@yuichihirako
他展示での平子雄一さん作品はこちら

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森本啓太

《Pink Sky》
森本啓太、2022、Acrylic and oil on linen over panel、162.0 × 130.3cm

現代の光を捉えた作品が印象的な作品。街灯が目立たない場所にある自動販売機の明かりが夕暮れ時を告げているようです。

森本啓太さん|Instagram:@morimotostudio
他展示での森本啓太さん作品はこちら

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  • KOTARO NUKAGA
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KOTARO NUKAGA オフィシャルサイト
KOTARO NUKAGA オフィシャルサイト

MAKI Gallery

鍵岡リグレアンヌ

《Reflection h-27》
鍵岡リグレアンヌ、2021、Oil and mixed media on panel、194.0 × 390.9cm

MAKI Galleryにとって最初の取り扱い作家さんの作品。独特の凹凸で水面が表現されています。凹凸部分は太陽光を反射しているのか暖色も多く入っていて、揺らぎが激しいほど複雑に色が重ねられています。大きな作品はやはり迫力があります。

鍵岡リグレアンヌさん|Instagram:@annekagiokarigoulet
他展示での鍵岡リグレアンヌさん作品はこちら

マリウス・ブルチーア

《On a Summer Day》
マリウス・ブルチーア、2021、Oil on canvas、200.0 × 170.0cm

1989年に起きたルーマニア革命を経験し、この歴史にまつわる矛盾や人間の本質に迫った作品を制作しています。社会における人物を絵画を通して探求しているイメージがあります。

家の中にビーチで遊ぶ様子を描いた絵画が飾られていて、家の中と外、置かれた場所によってその人の移り方にも変化を感じます。

マリウス・ブルチーアさん|Instagram:@marius.bercea
他展示でのマリウス・ブルチーアさん作品はこちら

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  • MAKI Gallery
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MAKI Gallery オフィシャルサイト
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秋華洞

九千房政光

《救世観音菩薩胸像》
九千房政光、51 × 27 × 17.5cm

公立中学校の美術の先生をする傍らで、仏像と現代美人を掛け合わせた彫刻作品を制作しているアーティストです。装飾は仏像が実際に身につけているものを引用しつつ、現代の女性らしさを表情や髪型、服の着こなしなどで表現しています。

この精巧さは、カメラでも捉えきれない程で、実際に作品をみていただきたいです。

九千房政光さん|Instagram:@ma.sa3505

友沢こたお

《slime CXV》
友沢こたお、F20(72.7 × 60.6cm)

ヒトの顔やマネキンにスライムをかけた瞬間をモチーフにした作品を描いています。遠目で見るとスライムの独特な透明感と艶感がリアルに見えますが、近くで鑑賞してみると、意外とシンプルな白い点や絶妙な線でテカリを表現しているところに毎回驚かされます。

友沢こたおさん|Instagram:@tkotao
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  • 秋華洞
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TomuraLee

高松和樹

《並列化社会》
高松和樹、2022、acrylic,acrylic gouache,medium,giclee on canvas、130 × 162cm

多くの色を使わずに奥行きを等高線のように描く距離感主義の作品。今年は青みの中に若干の赤みもプラスされ、色味が豊かになってきたなと感じます。

作品には5人の女性が描かれていて、それぞれがネットなどで調べて探し当てたファッションを「個性」と思い着た服が、実は周りの子と全く同じものになるというメッセージが込められているそうです。

《新シイ生活ニ向ケテ、》
高松和樹、2022、acrylic,acrylic gouache,medium,giclee on canvas、22.7 × 15.8cm

小ぶりの作品もいくつか展示していて、こちらもカッコよかったです。女の子がズボンを履いていないのは、コロナ禍によるオンライン会議でみられる部分だけしっかりする風潮が反映されているとか。

高松和樹さん|Instagram:@kazukitakamatsu777
他展示での高松和樹さん作品はこちら

Yi Hwan-Kwon

《untitled》
Yi Hwan-Kwon、2019、mixed medie、33 × 76 × 15cm

韓国出身のアーティストによる作品。ある位置から見ると普通の彫刻作品に見えますが、視線を外すと騙し絵のように全く違う見た目に変化します。

実生活と幻想の境界線が表現されているように感じます。

  • TomuraLee
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TomuraLee オフィシャルサイト
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東京画廊+BTAP

入江早耶

《薬魔地蔵ダスト28》
入江早耶、2021、Medicine bag, eraser shavings, resin, 21 × 21 × 10 cm

薬袋を消しゴムで消して出たケシカスから立体を作った作品。平面と立体のギャップが可愛らしいです。また、制作過程には一度完成したものを消す行為と、本来ならばゴミとして消費されてしまうものを彫刻として価値づけする流転を感じます。
今あるもので価値を最大化するという思考の大切さを作品を通して感じました。

入江早耶さん|Instagram:@iriesaya
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  • 東京画廊+BTAP
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東京画廊+BTAP オフィシャルサイト
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ちなみに、東京画廊は以前書籍紹介をした山本豊津さんがオーナーを務めるギャラリーです。

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FUMA Contemporary Tokyo/文京アート

金巻芳俊

《ウララ・カプリス》
金巻芳俊、2022、榧(カヤ),楠(クス),彩色

「アンビバレンス(相反矛盾する心理が両立する特異な感情を同時に持ち、相反する態度を同時に示すこと)」をコンセプトの核に作品制作をしているアーティストです。心の多様性が阿修羅像のように展開した表情に現れているようです。

《エチュード・プリズム 01-DR》(一部)
金巻芳俊、2022、アクリル,色鉛筆,マーカー,リトグラフ

ウクライナカラーで制作された、万華鏡を覗いたような下絵。こちらの作品に限らずですが、会場には一部ウクライナ人道支援寄付にあてられる形で販売している作品も見受けられました。

金巻芳俊さん|Instagram:@kanemaki_yoshitoshi
他展示での金巻芳俊さん作品はこちら

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山田航平

《君を知ったその日から僕の地獄に音楽は絶えない(Red)》
山田航平、Acrylic on canvas

美術やデザイン、映画などからモチーフを引用した作品を制作している山田さん、今回は下絵も展示されていました。その下絵を観ると作品ができるまでの緻密な計算過程が分かりました。だから異なるモチーフでも「山田さんの描く作品だな」と感じ取れるのかもしれません。

山田航平さん|Instagram:@kohei1928

  • FUMA Contemporary Tokyo/文京アート
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FUMA Contemporary Tokyo/文京アート オフィシャルサイト
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HENKYO

TIDE

TIDEさんの作品

TIDEさんは「子供時代の原風景やノスタルジア」をテーマに、鮮やかなモノトーンの作品を制作されています。今回展示していた花の作品は、TIDEさんのアイデンティティを表すメタファー(隠喩)でもあるそうです。

TIDEさん|Instagram:@tide_1984
他展示でのTIDEさん作品はこちら

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藍嘉比沙耶

藍嘉比沙耶さんの作品

藍嘉比沙耶(あおかびさや)さんは自身の原風景をアニメキャラクターとして、それを元に作品制作をされているアーティストです。今回初めて作品を鑑賞し、完成と未完成を合わせた作品が印象的でした。

藍嘉比沙耶さん|Instagram:@aokabisaya

  • HENKYO
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HENKYO オフィシャルサイト
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GALLERY 麟

横溝美由紀

横溝美由紀の作品

油彩をつけた糸をキャンバス上に弾き描かれた、横溝さんの代名詞と言える技法で創作された作品です。描き手の意志だけではコントロールしきれない糸は、単なる線を描くだけでなく、目には見えない行為・時間などの集積も映し出しているようでした。

横溝美由紀さん|Instagram:@yokomizo_miyuki

  • GALLERY 麟
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Gallery COMMON

西祐佳里

《Family》
西祐佳里、2022、acrylic on canvas、1120×1620mm

西さんはノスタルジックでありながら奇妙で幻想的な世界観を描いた作品を制作しています。Familyと名付けられた作品は仲睦まじく見える夫婦の後ろを、リアルを提げた人形が目をつけていました。

西祐佳里さん|Instagram:@yukari_ferriswheel
他展示での西祐佳里さん作品はこちら

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池内啓人

池内啓人さんの作品

既製品のプラモデルや工業製品のパーツを組み合わせた作品。実際に装着もできるそうです。マスクの機能にプラモデル的な造形的な美でカスタマイズしているようです。

池内啓人さん|Instagram:@_ikeuchi

  • Gallery COMMON
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Gallery Suchi

藤田貴也

《Erin》
藤田貴也、パネル,油彩、50M[116.7 × 72.7cm]

細部までリアルに描かれた少女の作品。特に、手は血行による赤みまでもリアルに描かれていました。個人的にはこの完全に白とはいえない、オーガニックさを感じる背景も印象的な作品でした。

藤田貴也さん|Instagram:@takayafujita319

  • Gallery Suchi
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Gallery Suchi オフィシャルサイト
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清アートスペース

奥村彰一

《Jet Ski 有魚》
奥村彰一、2021、Mixed Media on Giclee

中国出身の奥村さんは中国画的技法を取り入れた作品を制作しているそうです。作品を観るとライフジャケットを着た女性が描かれていますが、細部を見ると中国に関連したモチーフも描かれています。

奥村彰一さん|Instagram:@shoichi_okumura

  • 清アートスペース
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Gallery IRRITUM Tokyo

Hak LEE

《vanitas vanitatum》
Hak LEE、2021、mixed media on canvas、91 × 116.8cm

韓国のアーティストによる作品。日本の制服姿を取り入れた作品で、ストリートアートのような雰囲気が印象的でした。

Hak LEEさん|Instagram:@54132_

  • Gallery IRRITUM Tokyo

Instagram:@irritumtokyo

MAHO KUBOTA GALLERY

加賀温

《After one year》
加賀温、2022、acrylic and imitation gold leaf on canvas、162 × 130cm

2017年の秋まで長きにわたってアイルランドを拠点にしてきた加賀さんの作品。鹿や猫が気ままに在る中、緩いウサギのキャラクターが膝をついて俯いています。可愛らしさの中にちょっとしたダークな一面も感じます。

加賀温さん|Instagram:@kagaatsushi
他展示での加賀温さん作品はこちら

  • MAHO KUBOTA GALLERY
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MAHO KUBOTA GALLERY オフィシャルサイト
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イムラアートギャラリー

極並佑

《HONEY(BQ-GT)》
極並佑、2022、acrylic on canvas、116.7 × 80.3 cm

ツインテールの女性がマットに座っている作品。誰でもない、言い換えれば誰でもある、そんな曖昧な人物像を描いているそうです。

極並佑さん|Instagram:@toys_box_boy

  • イムラアートギャラリー
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KENJI TAKI GALLERY

横山奈美

ネオンシリーズの作品

「もの」の根源的な存在感や美しさを提示する横山さんの作品。実際に実物のネオン管を作成し、それを見ながら描いているそうで、ネオン管の裏側までリアルに描いています。

消耗されていくものの役割を解放することで、自由という言葉も解放し、あらゆる状況下でも自由を手に入れられるようにとの想いを感じながら観ていました。

横山奈美さん|Instagram:@namiyokoyama

  • KENJI TAKI GALLERY
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プロジェクツエリア

プロジェクツエリアでは、これからのアートシーンで注目すべき作家を個展形式で発表する場として同形のブースが並んでいました。作家の凝縮された世界観を楽しむことができました。

TOMOHIKO YOSHINO GALLERY

タカハシマホ

タカハシマホさん作品

風神と雷神をタカハシさんのキャラクターで描いた作品。東洋美術における神と、近年日本の若者の間で耳にするようになった「まじ神」という言葉の起源であるアニメのキャラクターやアイドルのモチーフとを重ね合わせています。

タカハシマホさん|Instagram:@t.maho_art

  • TOMOHIKO YOSHINO GALLERY
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THE blank GALLERY

島田萌

《absolute difference series》の作品
島田萌、2022、Oil on canvas、530 × 530mm

デジタルエフェクトをほどこした写真をモチーフに作品を制作している島田さん。今回はさまざまなパターンを見ることができました。静物や風景をひたすら描き続けたイタリアの画家、ジョルジョ・モランディをリスペクトし、「モランディが現代に生きていたらモチーフをどう描くのだろう?」という問いから展開しているシリーズなのだそうです。

島田萌さん|Instagram:@moe.shimada.23
他展示での島田萌さん作品はこちら

  • THE blank GALLERY
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THE blank GALLERY オフィシャルサイト
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Future Artists Tokyo 2022「SHIP」

NFTを活用した展覧会も開催されていました。分断が進む世界を繋ぐ希望の象徴として「SHIP」をテーマにした作品が展開されていました。

《1947.7.1》
足立篤史

足立篤史さん|Instagram:@atsushi_art_photo

無料観覧エリアの作品

西武・そごう

山口歴

《OUT OF BOUNDS EXPERIMENT NO.1》
山口歴、2022、Acrylic and UV absorber on plywood、101.6 × 114.3 × 2.5cm
《REVISUALIZE NO.52》
山口歴、2022、Acrylic,marker pen ink,spray paint and vamish on plywood、112 × 219 × 2.5cm

ブラシストローク(筆跡)をテーマとした「OUT OF BOUNDS」シリーズと、「REVISUALIZE」シリーズが展示されていました。色合いの美しさと躍動感が融合していて、存在感がありました。

山口歴さん|Instagram:@meguruyamaguchi
他展示での山口歴さん作品はこちら

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中西伶

《Flower of life[Ne] no.02》
中西伶、2022、Neon,resin,spray paint,acrylic and UV print on wood panel、97 × 145.5 × 3.5
《Flower of life[Ne] no.03》
中西伶、2022、Neon,resin,spray paint,acrylic and UV print on wood panel、145.5 × 97 × 3.5

山口歴さんのアシスタントをしていたことでも有名な中西さん。今回は代表作の「Flower of life」シリーズにネオンを組み合わせた作品を展開していました。

中西伶さん|Instagram:@reinakanish

SH Gallery

山口真人

《How do I look? caseA*1》
山口真人、2022、Acrylic on canvas、80.3 × 80.3cm
《How do I look? caseB*1》
山口真人、2022、Acrylic on canvas、80.3 × 80.3cm

「トランスリアリティ」をコンセプトにした作品を制作している山口さん。「どう見える?」と問いかけているような眼差しを向けていて、本当か嘘か、どちらの姿で自撮りをしているのか考えさせられます。

山口真人さん|Instagram:@yamagch
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仲衿香

《I ATE fourth》
仲衿香、2022、Acrylic on panel、41 × 41cm

仲衿香さん|Instagram:@u_n_b
他展示での仲衿香さん作品はこちら

モチーフの保存と時間経過による認知の変化を意識させる作品を制作している仲さん。今回はたべっこ動物のお菓子がモチーフとなっていました。厚塗りされた絵の具も心地よい色彩でした。

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  • SH Gallery
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SH Gallery オフィシャルサイト
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(おまけ)アートフェア東京2022来場者のお得な特典

アートフェア東京2022来場者はもれなく、特別協力美術館特典がついています。対象期間中、美術館受付にてデジタルチケットを提示すると通常価格からちょっとお得に鑑賞が楽しめます!

東京オペラシティ アートギャラリー(東京都新宿区)

「ミケル・バルセロ展」
対象期間:2022年2月1日(火) ~ 3月25日(金)
特典内容:当日一般200円引き
特典対象:ご本人様のみ

上野の森美術館(東京都台東区)

「VOCA展2022 現代美術の展望ー新しい平面の作家たち
対象期間:2022年3月11日(金) ~ 3月30日(水)
特典内容:当日一般100円引き
特典対象:ご本人様のみ

ポーラ美術館(神奈川県足柄下郡)

「ロニ・ホーン:水の中にあなたを見るとき、あなたの中に水を感じる?」
対象期間:2022年2月1日(火) 〜 3月30日(水)
特典内容:無料入場
特典対象:ご本人様のみ

国立新美術館(東京都港区)

「メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年」
対象期間:2022年3月10日(木) ~ 3月31日(木)
特典内容:当日一般100円引き
特典対象:ご本人様のみ
「ダミアン・ハースト 桜」
対象期間:2022年3月10日(木) ~ 3月31日(木)
特典内容:当日一般100円引き
特典対象:ご本人様のみ

東京都庭園美術館(東京都港区)

「奇想のモード 装うことへの狂気、またはシュルレアリスム」
対象期間:2022年1月15日(土) ~ 4月10日(日)
特典内容:当日団体割引価格入場
特典対象:ご本人様のみ

東京都美術館

「フィン・ユールとデンマークの椅子」
対象期間:2022年7月23日(土) ~ 10月9日(日)
特典内容:無料入場
特典対象:ご本人様のみ

日本最大のアートフェア見本市を活用しよう!

2022年のアートフェア東京の模様を写真で振り返っていきました。あなたにとっての「この作品良いな」は見つかりましたか?アートフェアは各地のアートが一同に集まる場で、今回ご紹介した以上の作品が展示されています。特にこれからアートのことを知りたい、コレクションしてみたい方におすすめです!

来年度の開催日程はすでに決まっていて、次回「アートフェア東京2023」の開催は 2023年3月9日(木)〜3月12日(日)を予定しています。

2022年の模様も参考に、2023年のアートフェア東京も参加を検討してみてはいかがでしょうか。

展示会情報

展覧会名アートフェア東京2022
会場東京国際フォーラム ホールE/ロビーギャラリー
東京都千代田区丸の内3-5-1
会期2022年3月10日(木)〜13日(日)
※3月10日(木)は招待制
※開催日時全て予定
開廊時間3月10日(木)
プレスビュー 11:00 – 12:00
プライベートビュー 12:00 – 16:00
ベルニサージュ 16:00 – 19:00
3月11日(金)〜13日(日)
パブリックビュー 11:00 – 19:00
※最終日の13日のみ16:00まで
サイトhttps://artfairtokyo.com/
観覧料前売券:4,000円(税込)
レイトパス(3/11,12の17:00-19:00のみ):2,000円(税込)
予約当日券:5,000円(税込)
※小学生以下は、大人同伴に限り入場無料
※事前オンライン予約のみの取り扱い
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ABOUT ME
よしてる
1993年生まれの会社員。東京を拠点に展覧会を巡りながら「アートの割り切れない楽しさ」をブログで探究してます。2021年から無理のない範囲でアート購入もスタート、コレクション数は25点ほど(2023年11月時点)。
アート数奇は月間1.2万PV(2023年10月時点)。
好きな動物はうずら。
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