ギャラリー

千葉美香「Nature Travels」|水が魅せる景色を観る

水をテーマにした作品を多く制作している千葉 美香さんの個展に行ってきました!

この記事を通して、こんなことが分かります。

・千葉 美香さんのとその作品を知れる。
・抽象性と具象性を織り交ぜた作品に触れる。
・「今在るものを再度よく観察することの大切さ」に気づくきっかけになる。

私自身、水の魅せる景色を旅するような体験になりました。天王洲で個展開催中なので、気になった方はギャラリーに足を運んでみてくださいね。

千葉 美香さんについて


《Go with the Flow》
油彩・アクリル
162cm×194cm

千葉美香さんは北海道出身のアーティストさんです。

水をテーマにした作品を多く制作されている方で、今回の個展では、ニュージーランドのテカポ湖と北海道の奥尻島での取材をもとに制作しているとのことでした。

会場には自然界の水のダイナミックさと美しさを感じられる作品が並んでいました。

水はとても身近な物質ですが、その神秘的な姿や形を見ていると癒しや感動を味わうことができます。

参考:gallery ug|MIKA CHIBA

近くで観ると抽象画、遠くから見ると具象画

私自身は、今回の個展で千葉さんの作品を初めて観ました。

鑑賞している中で特に印象的だった体験が、「近くで観ると抽象画のようでいて、遠くから見ると水のダイナミックな作品」という、2面性があったことです。

会場で観るのが一番感動できるし伝わるところではありますが、今回は疑似的に、写真を通して見ていけたらと思います。

まずは近くで観た場合がこちら。

一本一本の線が太く描かれていて、まるで迷彩柄のようです。

この距離から一歩、二歩と作品との距離を開けて全体が見えるほどの場所に立つと、こんな形に見えます。

水の揺らめきであることが具体的に分かり、そこに優雅に浮かぶ女性の姿があることが見えました。最初に拡大して見ていた部分は、女性の脇付近であったことが分かります。

遠くから観ることで、水に光が差し込むことで生まれる水面のきらめきや透明感、流動感を感じることができます。こういう表現に至るまでにどれほど観察をして描いてきたのだろうと、つい考えてしまいます。

東京ではここまで綺麗な浜辺はなかなか見当たらないので、浜辺の美しさを再発見できる作品でした。

綺麗な水の中に飛び込みたくなるような作品も


夢ノヒカリ
91×116.7cm
油絵具、アクリル絵具

こちらは、水面に入った瞬間を切り取った《夢ノヒカリ》という作品です。
鼻から出した息が気泡となり、光を乱反射させて顔を虹色に照らしているようでした。
下方が青黒く、水位は深い場所なのかもしれません。

女性の顔は落ちつきの中に、何かを静かに考えているようにも見えます。
身体に入った空気を空にして水を感じることで、思案も空にしてリセットしている瞬間のようでした。

水は何でも形を変えて受け止めてくれる存在でもあるんだよなと、思いを巡らせながら鑑賞していました。

まとめ|「今在るものを再度よく観察することの大切さ」を知れた作品鑑賞


Dazzling
162cm×162cm
油絵具、アクリル絵具

水は毎日見ると言ってもいいほど生活の中で身近な存在です。身近な存在ほど、そのものが本来持っている美しさや魅力につい慣れてしまいます。
それは水に限らず、両親や兄弟、友人、会社の同僚などの住み慣れた環境との向き合い方に対しても言えると思います。

千葉さんの作品を鑑賞して、「今在るものを再度よく観察することの大切さ」を教わりました。

たまに意識して、住み慣れた環境の観察をしてみると、一日をちょっとよくできる発見があるかもしれません。そんな気付きを得られるのも、アート鑑賞の良さだと感じます。

個展情報

展覧会名千葉 美香 個展-Nature Travels-
会場gallery UG Tennoz
会期2021年2月16日(火) – 3月6日(土)
※日曜・月曜休廊
観覧料無料
サイトhttps://mikachiba.net/info/3745084

Photo by よしてる ( FUJIFILM XT2 )

ABOUT ME
よしてる
東京でアート巡りををしながら「アートの割り切れない楽しさ」を探究している理系男子です。会社員をしながら、週末アートウォッチをしています。 2021年から無理のない範囲でアート作品の購入も始めました。 好きな動物はうずら。

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