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OKETA COLLECTION「THE SIRIUS」|気軽に行けるコレクション展(展示作品12選もご紹介)

スパイラルガーデン
よしてる
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「アートコレクションの魅力がいまいち分からない…」という人にこそ観てほしい展覧会が、アートコレクターが開催するコレクション展です。実際にコレクターがコレクションする作品群を観ながら「もしも家にこんな作品が飾ってあったら」と考えながら観ると、きっとワクワクするはず。

そこで今回は南青山にあるスパイラルガーデンにて開催したコレクション展「OKETA COLLECTION: THE SIRIUS」の模様をご紹介します。

要点だけ知りたい人へ

まずは要点をピックアップ!

要点
  • 「OKETA COLLECTION(桶田コレクション)」とは、長年ファッションビジネスで活躍されていた桶⽥俊⼆さん・聖⼦さん夫妻によるコレクションのことです。
  • 今回のコレクション展のテーマは「THE SIRIUS(恒星)」
  • 桶田夫妻が今、恒星のように最も輝いていると考えている日本の若手アーティストを中心とした15人を厳選したコレクションが展示されています。
  • 誰もが気軽に来れるように入場料は無料です。

本記事では展示作品の中から12作品に厳選してご紹介します。それでは、観ていきましょう!

OKETA COLLECTION(桶田コレクション)とは?

「OKETA COLLECTION(桶田コレクション)」とは、長年ファッションビジネスで活躍されていた桶⽥俊⼆さん・聖⼦さん夫妻による、最先端の現代アート作品と骨董コレクションを中心としたコレクションのことです。

もともとは夫婦でよく美術館や民藝館に足を運んでいたようで、ある日偶然骨董屋に足を運んだことをきっかけに骨董品の収集を始めたのだそうです。

そして2010 年、草間彌⽣さんのドキュメンタリー番組「≒草間彌生 わたし大好き」の中で絵画をエネルギッシュに描く草間さんの姿に感動したのがきっかけとなり、草間さんのプライマリーギャラリーに足を運んだところから、現代アートのコレクションもスタートしました。

今では国内外の話題のアーティストをいち早くコレクションされている、影響力の大きなコレクターです。

作品購入の基準は、夫婦お互いに一目惚れしたかどうか

作品購入の基準は夫婦お互いに「この作品いいね!」と、いわゆる一目惚れした作品を購入するスタイルでコレクションをしているそうです。また、作品は画像だけでなく実際に観てから判断されています。

夫婦で購入するかを決めているということは意見の相違も生まれそうなものですが、長年ファッションの仕事をやってきたこともあり、9割くらいは一致するのだそうです。どちらかがピンと来ない場合は購入しないことが多いようです。

今回の展示テーマは「THE SIRIUS(恒星)」

「OKETA COLLECTION: THE SIRIUS」のテーマは「THE SIRIUS(恒星)」となっています。

シリウスとは太陽を除けば地球上から見える最も明るい恒星で、古代ギリシャ語で「゙輝く」という意味があります。その名の通り、桶田夫妻が今、最も輝いていると考えている日本の若手アーティスト15人を厳選したコレクション展となっています。

パンデミック禍に国内で出逢った輝く星のような日本の現代アーティストを中心に、未来を明るく輝かせてくれるような、パワーを感じる作品が揃っています。

あらゆる世代が気軽にアートに触れられる場にしている

これだけの規模の展覧会だと、作品の輸送費や保険、会場の確保、展示の設営含め相当な費用がかかっていることが予想できますが、入場料は無料にしています。そうまでして毎年開催する理由を桶田夫妻はこう答えています。

経済大国の日本が、世界全体の比率で言うと1%くらいしかアートを買っていない。・・・アートに興味を持って、コレクションってこういう楽しいことなんだ、と若い人たちが思うきっかけになれたら。そんな思いからです。

Casa BRUTUS特別編集のムック本「日本の現代アート名鑑100」

入場料を敢えて取らないのはアートの魅力を若い人にも発信するためで、誰もが気軽に来れるようにという配慮がみえてきます。そして、展示作品の撮影も基本的にOKとし、SNSへのアップを通して、会場に足を運べないあらゆる世代へもアートに触れる機会を提供していました。

展示作品を鑑賞

井田幸昌:「一期一会」をテーマにした作品

井田幸昌(いだ ゆきまさ)さんは1990年、鳥取県出身のアーティストです。井田さんは日本人のアーティストとしては珍しく、ギャラリーには所属しておらず、自身の株式会社を設立し活動をしています。

2021年に世界初で作品が国際宇宙ステーション(ISS)に永久収蔵されたことでも話題になりました。

「一期一会」をテーマにした作品を制作し、身近な人や時代のアイコン的な人のポートレイトからは、世界がはらむ暴力性や他者との関係性を問いかけています。

《Gang Star / Al Capone》
井田幸昌、2017、油彩,キャンバス、160 × 200cm

20世紀のアメリカを代表するギャングスターとして知られるアル・カポネをモチーフに描かれた作品。アル・カポネはアメリカ合衆国のギャングで、禁酒法時代のシカゴで、高級ホテルを根城に酒の密造・販売・売春業・賭博業の犯罪組織を運営していたことで知られています。

そんな暴力性の高いテーマのせいか、吸い込まれてしまいそうな黒色が多く用いられています。争いの絶えない世界の中で、自分はどんな関係性を持って向き合うかを問われているような作品に感じます。

井田幸昌さん|Instagram:@yukimasaida
他展示での井田幸昌さん作品はこちら

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猪瀬直哉:自然界と人間の不調和な関係性を探求する作品

猪瀬直哉(いのせ なおや)さんは1988年生まれ、神奈川県出身のアーティストです。

自然界とそこにおける人間の強欲な在り方、それによって生み出される不調和な関係性を探求し、細部まで精巧な風景と抽象的な世界を描いています。私たち人がどう自然と向き合っているのかを問いかけています。

《Sonata 3》
猪瀬直哉、2019、油彩,アクリル絵具,アルミニウムパネル、110 × 180cm

アルミニウムパネルに描かれた風景は光を綺麗に反射し、瑞々しい印象を受けます。
白いコンクリートの塊のような人工物と、湖と草原の青々とした自然が対比されているように見えます。その間に小さく、人工物の上に緑が茂っているような描写も見て取れます。

一見不調和そうに見えても、遠くに小さな希望を添えているところに、現状と向き合った先に良い未来もきっと築けると訴えているようでした。

猪瀬直哉さん|Instagram:@naoyainose
他展示での猪瀬直哉さん作品はこちら

仲衿香:「今」を切り取った風景の化石のような作品

仲衿香(なか えりか)さんは長野県出身のアーティストです。

「絵具にしかできない表現を目指して」制作をしていて、断片的なロゴや街並みの風景、身近な日常生活の物事をモチーフに、絵具を支持体に厚塗りする表現を用いています。

「今」を切り取った作品が多い印象があり、風景を化石のように保存し、未来に残った時にどういう見え方をするのかを試す実験をしているようにも映ります。

《35.670008,139.706725》
仲衿香、2022、アクリル絵具,板、91 × 91cm

現在地シリーズと呼ばれる作品で、Google Mapで表示される地図を作品化しています。タイトルが赤い現在地を示す場所とリンクしていて、その場所を実際に調べてみると、黄色い押ボタン式信号機を示していることがわかります。

仲衿香さん|Instagram:@u_n_b

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梅沢和木:ゲームキャラを彷彿とさせる筆跡 × デジタルスキャン作品

梅沢和木(うめざわ かずき)さんは1985年生まれ、埼玉県出身のアーティストです。

2010年代にネットにアップされたアニメにハマり、「自分が愛するコンテンツのリアリティを絵画に落とし込めないか?」、「ネットコンテンツの圧倒的な情報量、あるいは情報の流れを、風景のようにイメージ化できないか?」という考えから、現在も制作活動を続けています。

筆跡とデジタルスキャンを融合させた作品を制作していて、ゲームのキャラクターを彷彿とさせる要素を画像と同じようにコピー、ペーストし作品化しています。

《ENDYMION》
梅沢和木、2021、アクリル絵具,パネルに画像を出力した光沢紙、225 × 220cm

今まで見た中では一番大きいと感じた作品。ENDYMION(エンディミオン)はゲームでいうところのラスボス感を出した大作なのだそうです。

ひとつひとつのパーツはアニメのキャラクターの顔や目などが並びますが、遠くから見るとひとつの大きな肖像画にも見えてきます。そして背景はスマッシュブラザーズでいうところの終点ステージのような印象をなんとなく感じ、最後の最後に倒すべき相手感がでている作品でした。

梅沢和木さん|Instagram:@umelabo
梅沢和木さんの他作品はこちら

SHUN SUDO:ポップと繊細さの掛け合わさったエネルギッシュな作品

SHUN SUDOさんは1977年生まれ、東京出身のアーティストです。世界を放浪しながら独学でアートを学び、東京とニューヨークを行き来しながら、壁画制作や、AppleやNIKE、SONYなどの企業とのコラボレーションなど多方面で活躍しています。

作品はアメリカン・ポップやグラフィティの勢いと墨絵の繊細さが掛け合わさったような作風で注目を集めています。

《Innocent Forest 2021》
SHUN SUDO、2021、アクリル絵具,キャンバス、197.0 × 291.7cm

画面上にはポップな花や鹿のような動物がカラフルに描かれています。弾けんばかりに勢いのある筆致で描かれています。そのエネルギーを縁の下で支えるように黒い縁が存在しているようで、お互いのバランスが心地よく感じます。

ちなみに、2024年の新・Ginza Sony Parkの囲いを使ったウォールアートが展示されていますが、それを手がけているのもSHUN SUDOさんです。

SHUN SUDOさん|Instagram:@shun_sudo

山口歴:ブラッシュ・ストロークを立体的に再構成した作品

山口歴(やまぐち めぐる)さんは東京都渋谷生まれのアーティストで、2007年に渡米し、ニューヨークのブルックリンを拠点に活動されています。

山口さんといえば、2016年から取り組んでいる「OUT OF BOUNDS」シリーズが有名です。この作品は何段階かの工程を経て完成するそうで、本能優先で描くブラッシュ・ストローク(勢いのある筆の動きのこと)と理性優先のコラージュで新しい形を模索しているそうです。

《PROMINENCE NO. 1’》
山口歴、2021-2022、アクリル絵具,紫外線吸収剤,PLA樹脂、170 × 152 × 74cm
©️2021-2022 MEGURU YAMAGUCHI、©️2021-2022 GOLD WOOD ART WORKS CORP.

これまでの筆致を立体的に再構成した独自の手法で制作された立体作品。
「PROMINENCE(プロミネンス)」とは太陽表層に雲のようなガス体が表れる現象です。勢いよく吹き出す深紅色の炎状に見えるため、紅炎(こうえん)と呼ばれることもあります。

ブラッシュ・ストロークがキャンバスという枠を超えて、そして平面の枠をも超えて進化した作品は固定概念の脱し方を気持ちよく教えてくれます。

山口歴さん|Instagram:@meguruyamaguchi
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南依岐:「芸術の核」を独自のアルゴリズムで模索する作品

南依岐(みなみ いぶき)さんは1995年生まれのアーティストです。アカデミーオブアート大学BFAを卒業後、アメリカと日本を中心に活動をしています。

「芸術の核」を制作テーマとして、「芸術の核とは何か?」、「芸術の核を一枚の作品で表現できるのか?」といったことを模索しながら、南さん独自のアルゴリズムを用いて作りあげる作風が特徴です。

《TOR-PtF-CMPSN-PRE-LEU4》
南依岐、2021、油彩,キャンバス、181.8 × 227.3cm

南さん独自のアルゴリズムで電子回路のようなパーツが組み合わさっているように見える作品。近くで見ると下書きのような線の上に油絵具を厚く塗り入れた箇所もあれば、あっさりと塗られた箇所もあります。

概念の見える化を試みているように感じる作品です。

南依岐さん|Instagram:@ibuki_art

中村萌:孤独に寄り添う妖精のような作品

中村萌(なかむら もえ)さんは東京都生まれのアーティストです。

在学中は洋画専攻でしたが、絵に煮詰まっていた頃に受けた立体制作の授業をきっかけに、彫刻作品の制作もするようになり、現在は共同アトリエで作品制作をしています。

2014年に開催した「Taipei Toy Festival」で発表した限定フィギュアを発端に国内外で注目を集めるようになったそうです。

《our whereabouts》
中村萌、2021、楠,ブロンズ,油絵具、164 × 88 × 75cm

3人のモチーフがトーテムポールのように積んであり、上にいくにつれて目を閉じたり、口を閉じたりしていき感覚を内側に集中させていっているように見えます。

三人の大きさの違いからも、

  • 一番下の大きい子=外の世界は大きくよく見える、見ている
  • 一番上の小さい子=内の世界は見えないほど目を向けられていない

という異なる様子を表しているようにもみえます。

目に見えない不安と閉塞感が漂い続ける昨今、ひとりひとりの抱える拭いきれない孤独のようなものに寄り添うような作品でした。

中村萌さん|Instagram:@moenakamura_art
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加賀温:愛らしい動物たちのちょっとダークな物語

加賀温(かが あつし)さんは1978年生まれ、東京都出身のアーティストです。2005年にアート&デザイン国立大学(ダブリン)を修了し、2017年の秋まで長きにわたってアイルランドを拠点に活動してきた加賀さん。

作品には可愛らしい動物たちが登場する一方で、その中にちょっとしたダークな物語も存在しているのが特徴です。東京滞在後は琳派や若沖といった日本の絵師が描いた構図を取り入れた作品も展開しています。

《The Cries》
加賀温、2021、アクリル絵具,イミテーションの金箔,キャンバス、162 × 130cm

横たわるキツネを動物たちが囲むように描かれた作品。どの動物たちも悲しみの感情を露わにしているようで、可愛さと哀愁が同居しています。

この作品の構図は長谷川等伯の涅槃図がモデルとなっていて、比較してみると確かに重なる部分があります。悲しみを共有する場面にも関わらず、コミカルで可愛らしい雰囲気を感じてしまうところが不思議で、そこが作品の魅力なのだと感じます。

加賀温さん|Instagram:@kagaatsushi
他展示での加賀温さん作品はこちら

水戸部七絵:油絵具を大胆に厚塗りしたデヴィッド・ボウイ

水戸部七絵(みとべ ななえ)さんは神奈川県出身のアーティストです。2011年に名古屋造形大学を卒業し、2021年から東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻油画に在籍しています。

油絵具を大胆に厚塗りした作風が特徴で、中には厚み40cm、重さ200kgを超えるものもあるのだとか。特に欧米人や海外の著名人を中心にモチーフを描くそうで、その際にモチーフの人生のアップダウンをイメージしながら何度も手を加える結果、厚塗りとなっていくようです。

《Sexy Rock Alien》
水戸部七絵、2021、油彩,麻,顔料,木製パネル、200 × 200 × 16cm

今回展示されていたのは、デヴィッド・ボウイさんが日本のファッションデザイナー山本寛斎さんの服をきた姿がモチーフとなっている作品です。

デヴィッド・ボウイさんはグラムロックの先駆者として台頭し、ポピュラー音楽の分野で世界的名声を得たイギリスのロックミュージシャンです。
そして、黒い服のデザインをしたのは山本寛斎さんで、1971年にロンドンで日本人初のファッション・ショーを開催した人物です。既成概念を突き崩すアヴァンギャルドなファッション・デザインは、時代に敏感な若者から圧倒的な支持を獲得したそうです。

こうしたふたりの人物がコラボレーションをした作品は、顔と服の両方ともに厚塗りの層が目立ちます。顔はまろやかさが潜み、服は刺々しく厚塗りされていて、それぞれの人生を描き分けているように感じました。

水戸部七絵さん|Instagram:@nanaemitobe
他展示での水戸部七絵さん作品はこちら

川内理香子:相互関係の不明瞭さを持つ「身体」をテーマにした作品

川内理香子(かわうち りかこ)さんは1990年生まれ、東京都出身のアーティストです。2017年多摩美術大学大学院美術研究科絵画専攻油画研究領域を修了され、最近ではVOCA展2022において「VOCA賞」を受賞したことでも話題となりました。

昔から食に対して強い興味を持ち、「食べること=異物を取り込む行為」で自分を形づくるというちぐはぐな部分の相互関係の不明瞭さを持つ「身体」をテーマに作品を制作しています。

《Make yourself at home》
川内理香子、2021、油彩,キャンバス、194 × 259cm

顕微鏡で密集した細胞群を観ているようで、枠のひとつひとつに身体の臓器や食材、ボール、文字などが描かれています。身体の中に存在するものから目で捉えた道具、言葉、それら全てが細胞のように連なって、身体の構成要素になっているということを表現しているようです。

川内理香子さん|Instagram:@rikakokawauchi
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中園孔ニ|幾重にも重ねられた物語に魅了される作品

中園孔ニ(なかぞの こうじ)さんは1989年生まれ、神奈川県出身のアーティストです。

高校2年生の6月まではバスケットボールに明け暮れていたそうですが、その後突然絵を描くことを目指し、2012年に東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業。在学中は1年生のときには値段のつく域に到達していたという逸話を持っています。
しかし、自由にその才能を広げていた矢先の2015年夏、高松の海で事故により25歳という若さで他界。制作を始めて8年で約550枚の作品を残したといわれています。

《Untitled》
中園孔ニ、2014、油彩,キャンバス、259 × 259mm

近くで観ると色がひしめき合っているように見えますが、よく観るとコックさんのような人が見えてきたり、キャラクターを持ってそうな配色であることに気づきます。そして、遠くから観ると白い線で机に寝そべる女性が描かれているのが見えてきます。

不思議なのが、それぞれの色と線が重なってたり、修正していたりしているような感じに見えないところです。頭の中にある設計図が既にキャンバス上でみえているのでしょうか。不思議な作品です。

外部リンク
中園孔ニさん:作家情報(TOMIO KOYAMA GALLERY)
中園孔ニさん:作家情報(TOMIO KOYAMA GALLERY)

今を輝くアート作品を直に体感してみよう!

桶田コレクションの中から、今年は日本の若手アーティストを中心とした作品を観ていきました。展示作品は基本的に大型作品でしたが、こんな形で居住空間を彩れたとしたら、ちょっとテンションが上がりそうです。

Instagramでも#oketacollectionと調べれば作品に触れることができるので、ぜひ多角的に作品を楽しんでみてください。そして、アートは直にることこそが醍醐味でもあるので、会場が近い方は無料で観覧できるので、気軽に遊びにいってみてください。

きっと、アートコレクションがしたくなるかもしれません。

展示会情報

展覧会名OKETA COLLECTION: THE SIRIUS
会場スパイラルガーデン
東京都港区南⻘⼭5-6-23 スパイラル1F
会期2021年4月9日(土)〜4月24日(日)
会期中無休
開廊時間12:00~19:30
サイトhttps://www.spiral.co.jp/topics/spiral-garden/oketa-collection-the-sirius
観覧料無料
コレクション/作家情報OKETA COLLECTION|Instagram:@oketacollection
井田幸昌さん|Instagram:@yukimasaida
猪瀬直哉さん|Instagram:@naoyainose
仲衿香さん|Instagram:@u_n_b
梅沢和木さん|Instagram:@umelabo
SHUN SUDOさん|Instagram:@shun_sudo
山口歴さん|Instagram:@meguruyamaguchi
南依岐さん|Instagram:@ibuki_art
中村萌さん|Instagram:@moenakamura_art
加賀温さん|Instagram:@kagaatsushi
水戸部七絵さん|Instagram:@nanaemitobe
川内理香子さん|Instagram:@rikakokawauchi
中園孔ニさん|作家情報(TOMIO KOYAMA GALLERY):http://tomiokoyamagallery.com/artists/kojinakazono/#artist-biography

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よしてる
1993年生まれの会社員。東京を拠点に展覧会を巡りながら「アートの割り切れない楽しさ」をブログで探究してます。2021年から無理のない範囲でアート購入もスタート、コレクション数は25点ほど(2023年11月時点)。
アート数奇は月間1.2万PV(2023年10月時点)。
好きな動物はうずら。
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