【レビュー】美術手帖3冊を50%オフでゲットする方法(お試し購入におすすめ)

今回は美術手帖を定価の50%オフで手に入れてみて感じたメリットとデメリットをご紹介します。

- 美術手帖をお得に手に入れる方法を知りたい
- 定期購読のメリットとデメリットを知りたい
- 美術手帖を読んでみた感想を知りたい
についてまとめています。購読を3冊分してみたレビューもまとめているので、あわせてご覧ください。
要点だけ知りたい人へ
まずは要点をピックアップ。結論として、価格重視で美術手帖を入手するなら雑誌のFujisan.co.jpで定期購読がおすすめです。
理由としては以下の通りです。
一方で、注意点は以下の通りです。
3冊分の制約はありつつも、紙版が定価より半額とかなりお得にゲットできます。
現代アートの参考書を活用して、マクロとミクロの視点を取り入れアートをより楽しむきっかけにしてください!
美術手帖とは?
まずは美術手帖について簡単に紹介します。
アートってそもそも何?という初歩的な内容から、アーティストの活動や創作の秘密、アート業界で話題となっている最新動向(近年だとNFT)まで、アートに関する幅広い領域をカバーした特集をしています。
私の読んだイメージでは、美術手帖はいわば現代アートの参考書です。
例えば、現代アートはなぜそのような表現をしているのかが分からないと深く理解できないことがあります。
そんな時に美術手帖は作品を作った背景や、作者へのインタビューなどが特集されることがあり、ギャラリーや美術館で見ただけの作品から、こんな背景があって生まれた作品という一歩先の理解に繋げてくれます。
試し読みしたい方:デジタル版サンプルで全ページみれます
「美術手帖がどんな内容を掲載している雑誌なのか見てみたい!」という方は、デジタル版のサンプルを全ページ見ることができます。
現在見られるのは2021年10月号「アートの価値の解剖学」、アートのことをこれから知っていきたい!という方に特におすすめの内容です。
文字は小さめなので、PC画面やタッチパットなど大画面で読むのがおすすめ。
定期購読のメリット
私が雑誌のFujisan.co.jpで3冊分美術手帖を定期購読をして感じたメリットは次の3つです。
メリット1:通常価格の50%オフで入手可能(上限は3冊分まで)
一番のメリットは、最新号を半額の50%オフで入手可能であることです。アマゾンや楽天などのオンラインショッピングでも、ここまでの割引率では購入できません。
価格でみると紙版が「1,980円→990円」となり、桁数が変わるだけでも「それなら買ってみようかな」と思える数字になります。
ただし、50%オフになるのは最初の3冊分までなので、お試し期間限定という点に注意が必要です。
メリット2:発売日に送料無料で届く
ふたつめのメリットは、発売日に送料無料で届くという点です。
例えばアマゾンだと会費を払いプライム会員になれば送料無料になりますが、雑誌のFujisan.co.jpでは送料の追加料金がないため、価格重視で購入する上ではありがたいポイントです。
また、送付はビニール袋で梱包されて届くため、雑誌の天敵である雨に濡れることなく手元に届く点も安心です。
メリット3:4冊目以降は10%オフになる
4冊目以降も継続した場合は半額ではなくなりますが、10%オフになります。最新号を定価で入手するよりはお得になります。
書籍や雑誌は割引で販売されることがほぼないので、定期購読だからこそのメリットといえるでしょう。
定期購読の注意点
一方で、美術手帖を定期購読して感じた注意点は次の2つです。
注意点1:最新号以降からしか選べない
ひとつめの注意点は、最新号以降からしか選べない点です。
雑誌は特集内容によって、自分にとって興味のある内容であったり、逆にそうではない場合もあります。
例えば、「前見かけたあの号の美術手帖を読んでみたいな」と思っても、バックナンバーからは選ぶことはできません。
また、2冊目以降についても特集の内容は分からないので、その場合の当たりはずれがあるかも知れません。
定期購読をきっかけに新たな発見に繋がる可能性もなくはないですが、いずれにせよ、自分にとって気になるテーマが最新号で特集されている場合に検討するのがおすすめです。
注意点2:解約しない限り定期購読になる
ふたつめの注意点は、解約しない限り定期購読になる点です。
これは美術手帖をお得に手に入れられる代わりの制約なので、致し方ない部分かなと思います。
ただ、支払い方法は美術手帖が届いた月の翌日払いになるので、一度にまとめて先払いみたいになる心配はありません。
「定期購読はお得な期間の3冊分まで」と決めている場合は、解約手続きが必要になるのでスケジュール管理が必要です。
興味のある特集が続くならば継続購読がおすすめ
興味のある特集が続くのであれば継続がおすすめ、そうでない場合でも3冊分を試してみるのがおすすめです。
ここからは私が実際に購読した3冊を読んだ個人的なレビューまで順番に説明していきます。
私が美術手帖を購入しようと思ったきっかけは、「松山智一 IN AND OUT」という個展鑑賞でした。

この個展を観て「再編集」というコンセプトは理解できましたが、

- どうしてこの表現に至ったのか?
- モチーフは何を再編集しているのか?
などの疑問も湧き、モヤモヤしたまま結局分からず、会場を後にしました。抱えたままのモヤモヤを解消したいなと思っていたところで、個展開催時期に松山智一さんの特集が美術手帖で組まれていたことを知りました。
ただ、読んでみたいなと思いつつ、定価だとちょっと高いな…と思ったところから、定期購読なら3冊分までなら半額で購入できることを知り、それならばと購入に踏み切れました。
実際に読んでみて、作家のバックボーンから作品のコンセプト、そしてモチーフをどこから引用しているのかまで詳細に特集されていて、とても勉強になりました。
また、松山智一さんの特集以外にも直近の展覧会のアーティストインタビューや世界のアートシーン動向など、+αの少々マニアックな部分まで掲載されていて、新たな発見もありました(作品写真がどれも素敵なのも魅力的でした!)。
この時点で欲求は満たされたので定期購読を終了しても良かったんですが、「次の特集も新しい視点を知れるかも」という興味から、2冊目も購入することにしました。
2冊目は女性アーティストにフォーカスした特集で、戦後の現代美術史について知ることができました。
中でも印象的だったのが三島喜美代さんの特集で、その作風や三島さん自身のエネルギッシュな印象が残り、「作品を一度見てみたいなぁ」となっていました。
その思いを抱えたまましばらく経った頃に、MAKI Galley 天王洲で作品が展示されることを知り、作品も観に行くきっかけになりました。

そして3冊目、こちらはタイトルを見て「読んでみたい!」となりました。
解剖学、という理系心をくすぐられるキーワードと「そもそもアートってなんで価値があるの?」という疑問解消に役立ちました。
特にアーティストやギャラリスト、美術館、オークショニアなどのアート業界のプレイヤー達の役割、そしてそれらの立場を総合してアートが価値づけされていくことを知りました。
以上、3冊分の半額期間中自分にとって刺さる特集で、満足できる内容でした。
まとめ
美術手帖はその時代の日本のアートをマクロ、ミクロ両刀で紹介している雑誌です。
特に現代アートや今後のアートについて多角的に知りたい!という方にはおすすめです。
また、雑誌の中でアート業界で活躍する人が自身のポジション視点からの意見を語ってくれているので、「この立場だとこう考えるんだな」と参考にしつつ、自分がどう思うかを整理していくのが程よい距離感になるかなとも思います。
アートを楽しむ参考書として、ぜひ生活の一部に取り入れてみてはいかがでしょうか。
また、実店舗が渋谷パルコ2階「OIL by 美術手帖」にもあります。バックナンバーを見られるほか、ギャラリーも併設していて、例えばこんな個展を開催しています。


こちらも新たな作品に出会える場になっていておすすめですので、こちらもチェックしてみてください!