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六本木・アートギャラリーが集う「ピラミデビル」とは?|12のアートスポットをご紹介

アートの街・六本木にある12のアートスポットが集う「ピラミデビル」をご紹介
よしてる
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六本木は森美術館や国立新美術館だけでなく、アートギャラリーが多く集まる「アートの街」です。

中でも、「ピラミデビル」は12のアートスポットが集う、アート巡りに最適な場所のひとつで、国内外の名だたるアートギャラリーやオークションハウスなどが集結しています。

今回はピラミデビルにあるアートスポットの基本情報や特徴を、累計120以上の鑑賞レポートをまとめてきた観点からご紹介します。

この記事の概要

「六本木・ピラミデビル」アクセス

東京メトロ日比谷線、都営地下鉄大江戸線「六本木駅」3番出口より徒歩約3分

ジャンル別「ピラミデビルにある12のアートスポット概要

  • 現代アート全般
    • 【1F:ペロタン東京国際的に活躍する作家の展示が観れるフランスのギャラリー
    • 【2F:KOTARO NUKAGA理解の外にある新たな価値観を発信するギャラリー
    • 【2F:Yutaka Kikutake Gallery様々なアプローチで現代アートの日常化を試みるギャラリー
    • 【3F:OTA FINE ARTSアジア圏の現代アートを視野に据えたギャラリー
    • 【3F:SCAI PIRAMIDE既存の枠組みを超え時代に即したコンテクストの更新を図るギャラリー
    • 【3F:WAKO WORKS OF ART日本では未知の作家を紹介するギャラリー
    • 【4F:TARO NASUコンセプチュアルアートの新しい潮流に注目するギャラリー
  • 写真
  • 古美術
  • デザイン
  • オークションハウス
  • アートショップ

※アートスポットによっては展覧会の会期中のみの営業の場合もあるので、アート巡り前に最新情報のチェックがおすすめです。

六本木・アートギャラリーが集うピラミデビルとは?

ピラミデビル(PIRAMIDE)とは、中庭にあるガラスのピラミッドが特徴の4階建てのギャラリーコンプレックスです。

建築家の山下和正さんが設計した建築で、六本木の文化都心計画を推進する森ビルが管理しています。

この施設に現代アートを中心に写真、古美術、デザイン、オークションハウス、アートショップといった、12のアートスポットが集結

国内外のギャラリーが集結し、ホットなアートを楽しめる場となっています。

また、アート以外にもテラス席を備えたレストランがある、おしゃれスポットでもあります。

ジャンル別:ピラミデビルのアートスポットをご紹介

ピラミデビルにあるアートスポットを「現代アート全般、写真、古美術、デザイン、オークションハウス、アートショップ」の6ジャンルに分けてご紹介します。

現代アートを扱うギャラリーの中でも、特色は千差万別です。

まずはひととおりギャラリー巡りをして、ギャラリースタッフとも気軽に会話してみながら、お気に入りのギャラリーを探してみてください!

現代アート全般

ペロタン東京(1F)

ペロタン東京は、国際的に活躍する作家の展示が日本で観れるギャラリーです。

本拠地はフランス・パリで、ニューヨーク、香港、ソウルなど世界各国にギャラリーを展開しています。

ペロタンはファッションや音楽などをアートの領域に持ち込み、文化の化学反応を起こしている点が特徴です。

特に、ペロタンは村上隆さんを初めて国外で紹介したギャラリーとしても知られています

村上隆さんの作品がアートとして認められていない頃から、サブカルチャーを引用したアートを紹介し、新たな潮流を生み出してきたことからも、独自の視点からアートの領域を越えていく様子が伺えます。

ペロタン東京でもこうした国際的な展覧会の企画や日本の持つ文化とアートを掛け合わせたコラボレーションを楽しめます。

所属作家には村上隆さんをはじめ、Mr.さんやタカノ綾さん、青島千穂さん、MADSAKIさんといったカイカイキキの作家や、加藤泉さん、大谷工作室さんなどの日本人作家のほか、マウリツィオ・カテランさん、ソフィ・カルさん、ダニエル・アーシャムさん、ヘルナン・バスさん、ジェネシス・ベランジャーさんなど、国際的に活躍する作家が多数在籍しています。

ギャラリー情報

ギャラリー名ペロタン東京
開廊時間11:00 – 19:00
定休日日月祝
観覧料無料
サイトhttps://www.perrotin.com/
SNSInstagram:@perrotin
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KOTARO NUKAGA(2F)

KOTARO NUKAGAは、アートを通じて理解の外側にある、新しく多様な価値観を社会に発信しているギャラリーです。

六本木の他に、東京・天王洲「TERRADA Art Complex」内にもギャラリースペースがあります。

作家の野心的な取り組みや様々なアプローチで社会に変化をもたらそうとする表現に魅力を感じる展覧会が多い印象で、社会を捉える枠を広げてくれるような鑑賞体験ができます。

所属作家には田窪恭治さんや小林万里子さん、松山智一さん、平子雄一さん、森本啓太さんなどの日本人作家のほか、ステファン・ブルッゲマンさんやニール・ホッドさんなど、国際的に評価を受けながらも日本では未発表だった海外作家も在籍し、積極的に取り上げています。

ギャラリー情報

ギャラリー名KOTARO NUKAGA 六本木
開廊時間11:00 – 18:00
定休日日月祝
観覧料無料
サイトhttps://kotaronukaga.com/
SNSInstagram:@kotaro_nukaga
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Yutaka Kikutake Galleryは、ギャラリーの枠を超えた様々なアプローチで「現代アートの日常化」を試みているギャラリーです。

主に、1970~90年代生まれの国内の中堅・若手作家の展示を開催しています。

ギャラリーでの作品発表の他にも、

  • アートを土台に衣・食・住を横断し、楽しみ方の糸口を見つけるオリジナル生活文化誌「疾駆/chic(シック)」の出版
  • アートへの総合的なアクセスと体験の場を創出するTaka Ishii Galleryとの共同プロジェクト「アートクラブ」の立ち上げ

なども手掛け、ユニークなアプローチで現代アートの日常化を試みています。

所属作家には平川紀道さんやNerhol(ネルホル)さん、田幡浩一さん、橋爪悠也さん、新里明士さんなど、日本を拠点に国内外で活動する作家が在籍しています。

ギャラリー情報

ギャラリー名Yutaka Kikutake Gallery
開廊時間12:00 – 19:00
定休日日月祝
観覧料無料
サイトhttps://www.yutakakikutakegallery.com/
SNSInstagram:@yutakakikutakegallery
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OTA FINE ARTS(3F)

OTA FINE ARTSは、アジア圏の現代アートを視野に据えたギャラリーです。

シンガポール、上海にもギャラリーを展開し、アジア圏を中心とした活動に力を入れています。

開廊当初のコンセプチュアルな路線に加えて、絵画や新しい映像表現、工芸など幅広いジャンルの魅力的な作家を紹介。

歴史や地域を美術で考えるという視点より、韓国、中国の東アジアから東南アジアおよび中東にいたる「アジアの帯」を視野に据えて、数々の企画展を開催しています。

所属作家には世界的に著名な草間彌生さんをはじめ、照屋勇賢さん、見附正康さん、久門剛史さんといった日本人作家や、チェン・ウェイさん、マリア・ファーラさんなどアジアの気鋭作家も在籍しています。

ギャラリー情報

ギャラリー名OTA FINE ARTS
開廊時間11:00 – 19:00
定休日日月祝
観覧料無料
サイトhttps://www.otafinearts.com/ja/
SNSInstagram:@otafinearts
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SCAI PIRAMIDE(3F)

SCAI PIRAMIDEは、既存の枠組みを超え時代に即したコンテクストの更新を図るギャラリーです。

拠点となる谷中の銭湯「柏湯」を改装したギャラリー「SCAI THE BATHHOUSE」が有名で、他にも東京・天王洲のTERRADA Art Complex内にもギャラリー「SCAI PARK」があります。

SCAI PIRAMIDEでは所属作家以外の企画展も開催する自由な雰囲気がありながら、「長い歴史の中で消費されず、意味を持って残っていくもの」も意識した展示が印象的です。

数々の展覧会はもちろん、コミッションプロジェクト、パブリックアートの実現など、最先端の現代アートを発信し続けています。

例えば、六本木ヒルズにあるルイーズ・ブルジョワさんによるクモのパブリックアート《ママン》(2002年)も、森ビルと協働でSCAI THE BATHHOUSEが手掛けた作品のひとつ。

所属作家には「もの派」の筆頭として活躍する李禹煥さんはじめ、遠藤利克さん、森万里子さん、宮島達男さん、横尾忠則さん、名和晃平さんといった日本人作家や、アニッシュ・カプーアさん、ダレン・アーモンドさん、アピチャッポン・ウィーラセタクンさん、何翔宇さんなど海外の作家も多数在籍しています。

ギャラリー情報

ギャラリー名SCAI PIRAMIDE
開廊時間12:00 – 18:00
定休日日月火水祝
観覧料無料
サイトhttps://www.scaithebathhouse.com/ja/
SNSInstagram:@scaithebathhouse

WAKO WORKS OF ART(3F)

WAKO WORKS OF ARTは、主に国際的な知名度がありながら日本ではあまり知られていない作家を紹介するギャラリーです。

所属作家の作品は一見しただけではなかなか掴み切れない、奥深い魅力を持つ作品ばかり。

だからこそ、自分だけでは持ち得なかった新たな価値観が発見でき、時間をかけて鑑賞する良さや、作品の意図を掘り下げていく楽しさを味わえます。

そういった引力を持つ作品を楽しんでみたい人におすすめです。

ヨーロッパの現代アートの巨匠であるゲルハルト・リヒターさんやヴォルフガング・ティルマンスさんをはじめ、ジョーン・ジョナスさん、ミリアム・カーンさんといった、絵画から写真、映像まで多彩なジャンルの作家が在籍しています。

ギャラリー情報

ギャラリー名WAKO WORKS OF ART
開廊時間11:00 – 18:00
定休日日月祝(その他展示替えに伴う休廊期間あり)
観覧料無料
サイトhttps://www.wako-art.jp/
SNSInstagram:@wakoworksofart

TARO NASU(4F)

TARO NASUは、コンセプチュアルアートと日本の現代写真を中心に、新しい潮流に注目するギャラリーです。

コンセプチュアルアートとはアイデアやコンセプトを作品の中心的な構成要素とする動向のこと。

何を表現しているのか「分からない」コンセプチュアルでクールな作品を目の当たりにでき、「良い」だけではない現代アートの面白さを発見できます。

所属作家にはジョナサン・モンクさん、ローレンス・ウィナーさん、ライアン・ガンダーさん、サイモン・フジワラさん、田島美加さんといった国内外のコンセプチュアル・アーティストや、松江泰治さんやホンマタカシさんなどの現代写真家、秋吉風人さんや榎本耕一さんなどの現代アーティストも在籍しています。

ギャラリー情報

ギャラリー名TARO NASU
開廊時間11:00 – 19:00
定休日日月祝
観覧料無料
サイトhttps://www.taronasugallery.com/
SNSInstagram:@taronasu_tokyo

写真

禪フォトギャラリーは、アジア諸国の写真を専門に紹介するギャラリーです。

イギリス出身のオーナーと、台湾出身のマネージャーの目で選んだ、日本や中国の写真を紹介しています。

アジアの写真作品が国際的に紹介される機会が少ない中で、アジア諸国のカルチャーが観てとれる写真作品を写真集にまとめ、ウェブ書店「shashasha(写々者)」で世界に発信する試みもしています。

ヨーロッパで人気の高い荒木経惟さんから東京の下町で撮ったストリートスナップで知られている須田一政さんや旅先で出会う人生の多様な肖像を映し出す西村多美子さんなど、多くの写真家を紹介しています。

ギャラリー情報

ギャラリー名禪フォトギャラリー
開廊時間12:00 – 19:00
定休日日月祝
観覧料無料
サイトhttps://www.perrotin.com/
SNSInstagram:@zen_foto_gallery

古美術

ロンドンギャラリーは、東洋の古美術を専門に紹介するギャラリーです。

仏教美術を中心に、屏風・掛軸・陶磁器・工芸品などを取り扱っています。

ギャラリーの内装は現代美術家・杉本博司さんが手掛けており、敷き瓦の床が特徴的。

展覧会はコロナ禍以降あまり開催していませんが、ギャラリー内のウィンドウは季節ごとに展示替えをしています。

ウィンドウは誰でも鑑賞できるので、ぜひ気軽に鑑賞してみてください。

ギャラリー情報

ギャラリー名ロンドンギャラリー
開廊時間11:00 – 17:00
定休日日月祝
観覧料無料
サイトhttp://www.londongallery.co.jp/
SNS@londongallery1971

デザイン

GALLERY-SIGN TOKYOは、デザインの魅力を発信するギャラリーです。

企画展では1点1点の家具と空間の関係性に意味を感じる展示が特徴的です。

アートを展示するホワイトキューブとは違った雰囲気で、プライベート感のある空間でヴィンテージ家具を身近で楽しめます。

ジャン・プルーヴェさんやピエール・ジャンヌレさんをはじめとするフランス系のミッドセンチュリーや、日本のモダニズムから生まれたヴィンテージ家具を主に扱っています。

ギャラリー情報

ギャラリー名GALLERY-SIGN TOKYO
開廊時間11:00 – 19:00
定休日日月祝
観覧料無料
サイトhttp://sign-tokyo.net/
SNSInstagram:@sign_tokyo

オークションハウス

フィリップス東京(4F)

フィリップス東京は、不定期で企画展を開催するオークションハウスです。

フィリップスは200年以上の歴史を持つイギリス発の世界的なオークション会社。

オークションハウスならではの幅広い作品取り扱いやコレクターとの繋がりも活かした企画展を開催しています。

特にアートコレクターによるコレクション展は、観ようと思っても観れない作品を鑑賞できる機会でもあり必見。

基本はフィリップス東京のオフィスなので、展覧会は年4回程度と少なめなので、会期情報は要チェック。

ギャラリー情報

ギャラリー名フィリップス東京
開廊時間イベントにより異なる
定休日土日祝
観覧料無料
サイトhttps://www.phillips.com/location/tokyo
SNSInstagram:@phillipsauction
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アートショップ

ペロタンストア東京「PERROTIN 106」(1F)

ペロタンストア東京「PERROTIN 106」は、アートギャラリーペロタン東京のブックストア兼イベントスペースです。

PERROTIN 106ではペロタンに所属する作家のエディションの版画作品や、限定コラボレーション商品、画集などを中心に販売するほか、作家も交えたイベントも展開しています。

アート関連グッズにも作家のこだわりが詰まっています。

ピラミデビルでアート巡りをした記念に立ち寄ってみると面白いかもしれません。

店舗情報

店舗名ペロタンストア東京「PERROTIN 106」
開廊時間11:00 – 19:00
定休日日月祝
サイトhttps://www.perrotintokyo.com/
SNSInstagram:@perrotinstoretokyo

まとめ:六本木のアートギャラリーでアートを楽しもう

六本木・ピラミデビルはひとつの場所に名だたるギャラリーなどが集結している場所です。

ギャラリー巡りの移動を最小限に抑えながら、鑑賞できる作品はそれぞれに特色があり好奇心をくすぐられるスポットばかり。

アートの街・六本木で新たな作品との出会いをしてみてはいかがでしょうか。

「ピラミデビル」アクセス

東京メトロ日比谷線、都営地下鉄大江戸線「六本木駅」3番出口より徒歩約3分

関連リンク

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よしてる
1993年生まれの会社員。東京を拠点に展覧会を巡りながら「アートの割り切れない楽しさ」をブログで探究してます。2021年から無理のない範囲でアート購入もスタート、コレクション数は25点ほど(2023年11月時点)。
アート数奇は月間1.2万PV(2023年10月時点)。
好きな動物はうずら。
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